愛知県 N様 (ペルシャ絨毯:クリーニング、染み取り、色付け、その他修理)
公開:2025/09/15 更新:2025/09/16
愛知県にお住まいのN様より、「かなり痛んでいる絨毯でもメンテナンスは可能ですか?」というお問い合わせをいただきました。
お話によるとお母様の代から約40年間にわたってご使用されており、長年の使用による強いダメージや汚れが目立っているとのことでした。
「これからも長く使い続けていきたいので一度元の状態に復元したい」とのご希望でしたので、クリーニングと絨毯全体の修繕作業を承ることとなりました。
経年の利用により汚れやシミが目立ち、色合いが部分的に色褪せてしまっています。
また、縁かがりの縦糸が一列すべて露出している状態でした。この状態で放置してしまうと損傷が本体の織り地にまで広がった場合は修繕がより困難になるため高額になる可能性があります。
房糸も破れて短くなっており、このような状態の場合は修繕するタイミングと見ていいでしょう。

クリーニング後に染み取りを実施し、色褪せていた箇所には色付けを施したことで色彩が蘇り、模様がはっきりと浮かび上がりました。
さらにほつれていた縁かがりをしっかりと補強し、破れていた房糸も交換。
全体的に色鮮やかで美しい見栄えとなり、絨毯本来の魅力がより際立つ仕上がりとなりました。
手織り絨毯は長年使い込むことで生まれる風合いや味わいも魅力のひとつですが、定期的にメンテナンスを行うことで、より良い状態で長くご使用いただけます。
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
今回の作業内容は以下の通りになります。
絨毯種類:ペルシャ絨毯シルク クム産(200×130cm)
対応内容:絨毯クリーニング、染み取り、色付け、縁かがり交換、房交換
費 用:合計 約260,000円(税込)
作業日数:約2ヶ月
長年ご家族の思い出とともに歩んできた絨毯には、かけがえのない価値があります。
ご両親から譲り受けた大切な絨毯に是非クリーニングと全体的なメンテナンスをご検討ください。
お問い合わせお待ちしております。