実績のご紹介

山形県 H様 (トルコ絨毯へレケ産デリン工房 タペストリー加工)

公開:2021/03/10 更新:2022/07/07

今回タペストリー加工を行いました絨毯はトルコ絨毯の中でも貴重な工房の一つとして掲げられる「デリン工房」の絨毯です。

貴重な工房の所以として通常の絨毯は房束一つに対して一つの結び目がありますがデリン工房はいくつもの結び目を段重ねのように作成し上下左右の結び目同士を繋げていることからまるで市松模様の布地があるかのように他の手織り絨毯にはない個性的な風合いを表現しています。

また最大の理由してデリン工房は2000年に工房を閉鎖したため現在新しい絨毯の制作はされることなく幻の絨毯として現在もコレクターや愛好家の中で根強い人気を誇っております。

H様邸では玄関にてご使用されていたとの事でこの機会にぜひ貴重な絨毯ですのでタペストリー加工を行っては如何でしょうかとご提案させて頂きました。

H様も「そこまで希少価値があるとは思わなかったのでぜひ行ってほしい。」と弊社のご提案を受け入れてくださいました。

Before:クリーニング・メンテナンス前

表面が暗く裏面が鮮やかな色味となっているのでがお分かりでしょうか。

絨毯の裏面は摩擦による擦れや汚れが付着することがほぼないため絨毯本来の色目が残りますが表面は細かい汚れの蓄積によって徐々に暗いトーンとなりますのでこのように表面と裏面に色差が発生します。

シャンプークリーニングを行うことにより絨毯は清潔になりますが裏側のような色彩にするには染み抜きオプションが必要な予測がつきます。

ですが工房閉鎖から20年を超える絨毯ですので今回はあえてシミ取り作業は行わず、オールド調、ヴィンテージ調の雰囲気を残す方向でクリーニング作業のみ行い細かい汚れを丁寧に洗浄していきます。

クリーニング作業終了後、上部房を裏面に折り返しポールを通す革ベルトを縫い付け、下部にも同じ裏ベルトを取り付けましたら完成です。

デリン工房が織りなすズレのない細かな柄は見る人を飽きさせず美術的価値も高い物といえます。壁に飾ることでいつでも細部の模様を確認できるようになりました。

シルクの光沢は見る立ち位置により明るさが変化いたしますのでより一層見栄えを楽しめるかと思います。

タペストリーへ生まれ変わった絨毯はインテリアとして生活に彩りを添えていくことでしょう。

ペルシャンギャラリースタッフからのコメント

トルコ絨毯ではデリン工房、ペルシャ絨毯ではマスミ工房といった逸品の絨毯。

代々受け継がれ思い出が詰まった絨毯を風化させず残していく方法ではタペストリー加工をお勧めしております。壁に飾るものですので汚れが付きにくく美しい色合いのまま保存することが可能です。

今後敷物として使用する機会がなくなった絨毯やそのままの雰囲気を残していきたいとお考えの方はぜひタペストリーへの加工をご検討くださいませ。

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