北海道 Z様 ペルシャ絨毯イスファハン産 クリーニング 房カット&ロック作業
更新日:2021/2/23
今回は北海道のZ様から「自動掃除機が房をちぎってしまったので修復をしたい」とのご相談がありました。
自動掃除機による絨毯トラブルで一番相談の多い箇所はは「房糸が損傷してしまった」との内容です。
絨毯の房糸は吸引されやすいため一度内部ローラーに巻き込まれますと房糸の根元まで千切れてしまったり毛先が擦り切れてしまう等の損傷が起こってしまいます。
今後何回も修復作業を行わないようにしたいとのご希望でしたのでカット&ロック(縁かがり)をご提案させて頂きました。
加工や修復作業は必ずクリーニング作業後に行い糸の伸縮や全体の状態の様子を見て行っていきます。
房糸の根本にある白い布地はキリムとなり絨毯の種類、産地により付属していたりしますが今回はカット&ロック作業を行いますのでこのキリム部分はなくなります。
キリム部分残したままになりますと再度自動掃除機による損傷が発生する恐れがありますので必ず切り取り、カット部分から糸ほつれが発生しないように縁かがり作業を施していきます。

カット&ロック作業にて完全に房糸を無くし外部からの損傷を守る縁かがりを行いましたのでこれで自動掃除機による巻き込みの心配はなくなりました。
またクリーニング作業を行った結果、普段使いの汚れにより薄暗くなっていた色目がイスファハン産の特徴になりますアイボリーやブルーといった美しい模様が出てきており本来の明るく優しい雰囲気が表れております。
その後Z様より「安心して自動掃除機を使用できている」「ここまで汚れが落ちるとは思わなかった」とのお喜びのお言葉をいただき弊社としても取り組みあいがあるメンテナンス作業でした。
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
房部分の加工につきまして弊社では3種類加工方法があり、古い房を全て取り除き新しい房を取り付ける「房交換作業」絨毯裏面に房を縫い付ける「房折り返し加工」房を完全に無くす「カット&ロック加工」がございますので環境や使用状況に合わせ加工方法をお選びいただけます。
掃除機による巻き込みの他、普段使いによる糸の擦り切れやペットのいたずらによる損傷のお悩みがございましたら弊社のお問合せフォームにてご相談くださいませ。