東京都 H様 パキスタン絨毯 絨毯クリーニング 房交換 縁かがり修理
更新日:2017/4/7
東京都港区西麻布のH様からパキスタン絨毯のクリーニングと経糸のフサ交換と
縁かがりの修理のご紹介をいたします。
数年前より店舗にて土足で使用していたパキスタン絨毯を、店舗のリニューアルを
するという事で絨毯クリーニングの連絡が入りましたのでクリーニングスタッフが
お伺いさせていただきましてお引き取りをさせて頂きました。
今回お引き取りをさせて頂くのは2回目ということで、リピートをしてくださり
いつもありがとうございます。
作業前の写真になります。
こちらの絨毯はパキスタンで織られた絨毯でございまして、連続した
幾何学模様のデザインが特徴な絨毯です。
パキスタン絨毯は柔らかく、そして薄い絨毯です。それはなぜか?
それはシングルで織られているからなんですね。
ペルシャ絨毯や中国緞通などの厚い絨毯はダブルで織られていますが
(パキスタン絨毯にもダブルで織られているものもあります)
日本では一般的にシングル織の薄いものが流通しております。
さて上の写真を見て頂きたいのですが、お店で使われていたということで
絨毯にすごく汚れがのっているのがわかります。
房は黒ずんでおり、所々房が切れてしまっている箇所も確認できました。
また縁をかがっている糸もほつれてしまっていて
絨毯があと少しで切れてしまいそうな状況がみてとれます。
早急にメンテナンスが必要な状態です。
早速水洗いクリーニングを丁寧に何回も行っていきまして
縁かがりをしっかりと縫い直し、新しい房をいれていきたいと思います。

さてクリーニング作業・メンテナンス作業が終了いたしました。
だいぶ印象が大きく変わりました。
とても綺麗な絨毯として蘇りました。
まずクリーニング作業ですが、やはり土足で踏み入れしていた絨毯ですのでかなりの汚れがでてきました。ですので汚れがでなくなるまで、何回も大量の水を使いまして水洗いクリーニングを行いました。
そして長辺の縁ですが、黒い同じ色の糸をつかいましてこの先簡単にほどけることのないようにしっかりと針に糸を通し縫っていきました。
最後に房(フリンジ)ですが、まず既存の房を丁寧にほどいて外していきまして、一本一本の経糸に糸を通し房を入れていきました。
見栄えのある綺麗な1枚の絨毯に仕上がりました。
作業前の写真と比べますと明らかに綺麗な1枚の絨毯になりました。
パキスタン絨毯の魅力は美しいシルクのような光沢だとおもいます。
これは織りあげた後、ケミカルウォッシュと呼ばれる仕上げを
何回も行うからです。
軽くて薄くて扱いやすい、それでいて光沢もあり肌触りもいい。
とても魅力的な絨毯ですね。
手織りの絨毯ですので何十年と使える絨毯です。
やはり長く使うためにはクリーニングメンテナンスが不可欠です。
これでまたこの絨毯も長く使っていただけると思います。
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
今回、東京都港区西麻布のお客様からのご依頼ですが、私ども青山ペルシャンギャラリーは、北は北海道、南は沖縄までの日本全国のお客様のクリーニングメンテナンスを承っています。
もちろん他社でお買い上げいただいた絨毯もしっかりとメンテナンスさせていただいております。
その他、絨毯のキズや日焼け、ストレッチのメンテナンスや壁掛けのタペストリー加工まで、絨毯の幅広いメンテナンスに対応いたしております。
クリーニングメンテナンスに関してのご質問がございましたらまでお気軽にペルシャンギャラリー青山本店までお問合せください。ご連絡お待ちしております。
ペルシャンギャラリー青山本店 電話 03-5766-4688